パドレスがメルビン新監督と契約合意 イチローとゴジラの恩師がダルビッシュの新上司に

今季はアスレチックスで指揮を執ったメルビン監督(ロイター=USA TODAY Sports)

パドレスは1日(日本時間2日)にボブ・メルビン新監督(60)と3年契約で合意したことを発表した。背番号は「3」。本拠地ぺトコ・パークで記者会見を行った新監督は「(チームに所属している40人枠の)ロースターにリアルな魅力があります。私の知る素晴らしい選手たちは、サンディエゴにチャンピオンシップをもたらすことに飢えています」とチームについて話すと、野球界でこれ以上の場所はありません。私は幸運な男です」と語った。

メルビン新監督は2003~04年にマリナーズで監督としてのキャリアをスタート。05~09年はダイヤモンドバックス、11年から21年はアスレチックスで指揮を執り、通算2618試合で1346勝1272敗、勝率5割1分4厘を記録。これまでに年間最優秀監督賞を3度受賞し、7度のポストシーズン出場と4度の地区優勝に導いた。マリナーズではイチロー氏(48)、アスレチックスでは松井秀喜氏(47)とともに戦い、今でも信頼関係は強固だ。

パドレスは今季、ダルビッシュ有投手(35)、ブレイク・スネル投手(28)を補強、フェルナンド・タティス内野手(22)、マニー・マチャド内野手(29)らがそろい、ナ・リーグ西地区の優勝候補と目されていた。しかし、107勝のジャイアンツ、106勝のドジャースに大差を付けられ、79勝83敗と借金を抱えて地区3位に沈んだ。シーズン終了直後にジョイス・ティングラー監督(40)を解任していた。

メルビン新監督はこれまで、V争いに十分な戦力があるとはいえないチームを率いてきただけに、黄金軍団パドレスは願ってもないだろう。6月中旬以降、苦しみ8勝11敗に終わったダルビッシュの再生も必須だ。手腕が注目される。

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