衆院選ながさき 比例復活で初当選の末次精一さん 「国政で結果出す」

比例復活し、支援者から花束を受け取る末次さん(左)=1日午前2時14分、佐世保市俵町の事務所

 立憲民主新人の末次精一さん(58)は「草の根」で広げた支持に後押しされて比例復活した。衆院選5回目の挑戦で初の国政進出。支援者に囲まれた末次さんは「国政で喜んでもらえる結果を出したい」と誓った。
 国政挑戦のため県議を辞職し9年。「政治は暮らしをよくするためにあるべきだ。現実とのギャップを縮めたい」との思いで立て続けに出馬した。今回は野党代表として、草の根運動で自民の分厚い組織力に対抗。大臣時代の失言などに対する自民候補への批判もあり、これまでにない手応えがあった。
 終盤まで勝敗の行方が見えない大接戦。吉報が届いたのは日付が変わった1日午前2時過ぎ。支援者に促されて佐世保市俵町の事務所に姿を見せた末次さん。喜ぶ支援者と対照的に、小選挙区での敗北を悔やみ、表情は硬かった。
 午前7時、事務所近くの街頭。末次さんは約20年前から立つ場所で、国会議員として有権者に手を振ってあいさつした。涙を飲んだ時も立ち続けた場所。「スタートラインに立てた。活気があり、幸せに感じてもらえるふるさとにしていきたい」と語り、ようやく笑顔を浮かべた。

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