馬虐待騒動の近代五種 パリ五輪で馬術廃止報道 自転車導入検討も

セントボーイを殴らされ号泣するアニカ・シュロイ(ロイター)

東京五輪で馬虐待問題が発生した近代五種で、国際近代五種連合(UIPM)が馬術の廃止を決めたと英「ガーディアン」などが報じた。2024年パリ五輪への競技存続をかけ、理事会で投票が行われたという。馬術の代わりに自転車の導入も検討されている。

この問題は、東京五輪でアニカ・シュロイ(ドイツ)が障害の飛越を拒否したセントボーイに対し、コーチのライスナー氏の指示で繰り返しむちで打ち、コーチ自身も拳で馬を叩いたことで非難が殺到。UIPMはコーチの五輪資格をはく奪した。また、国際動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」が国際オリンピック委員会(IOC)に対し、今後の大会から馬術競技を廃止するよう求める事態にまで発展していた。

UIPMは4日にも声明を発表する見込み。

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