【大相撲】正代 30歳誕生日も「知らんぷりしてるやつが目の前に…」

〝ご当地場所〟に燃える正代(東スポWeb)

大相撲九州場所(14日初日、福岡国際センター)を控えた5日、大関正代(30=時津風)が報道陣の電話取材に応じた。

この日は幕内豊山(28)と約10番取るなど汗を流し、正代は「感覚的にはいつも通り取れている」。本場所に向けて「もうちょっと番数を増やしていけたら。立ち合いでいい当たりをすれば攻める内容も増える。内容的にもよくなってきているが、土俵際の詰めの甘さ、勢いが殺されているところも目立っていたのでそこを修正できたら」と語った。

そんな大関はこの日が30歳の誕生日。部屋にはケーキが届いた一方で「声をかけてくれる子もいれば、一切何も言ってくれない子もいる。これを言っても知らんぷりしてるやつが目の前にいるんですけどね」と明かし、報道陣の笑いを誘った。

中堅からベテランに差し掛かる年齢だが、まだ老け込むつもりはない。正代は自身が大卒で入門したことを挙げ「そんなに年数が経っているわけじゃない。若い相撲を取っていけたら」と意気込んでいる。

ただし、年を重ねるごとに体の変化を感じているようだ。「入門当時と比べたらご飯食べれる量が減ったような気もします」。また、これまで大きなケガに見舞われたことはないものの「今まで以上に体のケアは気にしないといけないと思っている」と話した。

直近4場所は2桁白星がなく、大関として物足りない成績が続く。2年ぶりの〝ご当地場所〟は「成績の面でこだわっていきたい」と正代。九州のファンとともに喜びを分かち合うつもりだ。

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