「新たなスターが外野手市場に加わる」 MLB公式が鈴木誠也に注目

日本時間11月6日、メジャーリーグ公式サイトは「新たなスターが外野手市場に加わる」とポスティング・システムでのメジャー移籍が確実になった鈴木誠也(広島)をトップニュースとして特集した。同サイトのジョン・ポール・モロシ記者は、関係者の話として「メジャー球団は今オフ、ポスティング・システムを通してスター右翼手の鈴木誠也が獲得可能になる」ことを伝え、「彼が所属する広島東洋カープは今月行われる日本シリーズが終了したあと、ポスティングについて正式発表するだろう」と記している。

モロシは鈴木について「今オフに獲得可能な最高の外野手としてスターリング・マーテイと競争することになるだろう」と評価。マーテイは今季マーリンズとアスレチックスで合計120試合に出場して打率.310、12本塁打、55打点、47盗塁(メジャー最多)、OPS.841をマークした俊足好打の外野手であり、日本球界でオールスター・ゲーム選出5度、2019年プレミア12のMVPなど輝かしい実績を残した鈴木は、そのマーテイに匹敵するスター外野手という評価を受けているようだ。

現在27歳の鈴木は、今季132試合に出場して打率.317、38本塁打(自己最多)、88打点、9盗塁、OPS1.072(自己ベスト)の好成績をマーク。モロシによると、打撃での我慢強さ、長打力、盗塁の勘などを兼ね備えている右打ちの外野手としてロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)と比較する声もあるという。また、獲得候補には正右翼手マイケル・コンフォートがFAになったメッツ、ダルビッシュ有を獲得するなど日本球界のスカウティングに熱心なレンジャーズなどが挙げられている。

鈴木にはポスティング・システムの申請後、30日間のメジャー球団との交渉期間が与えられる。ここで結ばれた契約総額に応じて広島に譲渡金が支払われることになる。なお、鈴木は25歳以上かつプロ経験6年以上という規定をクリアしているため、エンゼルス移籍時の大谷翔平とは異なり、国際FA選手の契約金のルールに影響されず、メジャー球団と交渉することができる。どのチームとどれくらいの規模の契約が成立するか注目だ。

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