シャッターに唐人屋敷ゆかりの絵 館内町の中通りを彩る

シャッターに描かれた唐人屋敷ゆかりの絵=長崎市館内町

 鎖国時代に中国人居留地「唐人屋敷」があった長崎市館内町の中通りのシャッターに、唐人屋敷ゆかりの絵が描かれている。描いているのは市内の私立高5校の美術部。来年1月までに6作品を仕上げる予定。
 お堂につながる中通りを盛り上げようと、同町の自営業、秋浦利栄さん(59)が発案。各校の美術部が協力し、7月上旬から順次、シャッターに向かっている。活水高は金魚店を担当し、江戸時代に長崎へ入港した唐船の儀式を再現した「媽祖(まそ)行列」をテーマにした。
 「高校生はコロナ禍で発表する場が少ない。町もにぎやかになり一石二鳥だね」と秋浦さん。道行く人は目を引くイラストに、カメラの“シャッター”を切らずにはいられない。

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