会津若松市市民親善交流事業ツアー一行 会津墓地を訪問 上越市の金谷山 先人しのび墓守に感謝 

 福島県会津若松市の市民親善交流事業の旅行ツアー一行が5日、上越市を訪れ、金谷山の会津墓地を墓参した。戊辰戦争で敗れて高田に送られ、異郷の地で亡くなった郷土の先人に手を合わせた。

 交流事業のツアーは今回で21回目。2泊3日で信越、関東を巡り、会津藩ゆかりの高遠や戊辰戦争で亡くなった藩士の墓を訪問している。一行は53人で会津若松の室井照平市長や市議会議長も参加している。

 会津墓地に到着した一行は、旧高田藩和親会(岩田武理事長)や会津墓地の草刈りなどを行う地元神山町内会らの出迎えを受けた。法顕寺(上越市大町4)の池浦泰樹住職の読経で手を合わせ、花を手向けて焼香した。

池浦住職(中央)の読経で手を合わせる室井市長(右隣)ら会津若松の一行

 室井市長は「会津藩士は苦労したが、困難を乗り越えた人が強く優しく生きられる。会津以外にある墓を守ってくれている地元の人にお礼を言いに来た」、岩田理事長は「会津と高田は非情な歴史の裂け目の中で縁ができた。これからも引き続き交流していきたい」と話した。

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