〈新人激突の軌跡 上越市長選、市議補選〉 5・市議補選 大差で木南氏当選  2氏も今後に経験生かし

 上越市長選挙と同一日程で行われた同市議会議員補欠選挙は、無所属で元中学校教諭の木南和也氏(42)が新人三つどもえの戦いを制した。

木南氏は地元の直江津地区を拠点に活動し、新人三つどもえの選挙戦を制した(10月30日、直江津駅付近)

 4月下旬に田中聡氏が現職のまま死去したことで空席となった1議席をめぐり、繰り広げられた同選挙。投票者数は10万4523人、投票率は66・06%だった。

 当選した木南氏は6万2167票を獲得。地元の直江津地区を拠点に活動し、支援の輪を広げた。1日に当選証書の付与を受け、「市民の皆さまから頂いた票の重みを、ひしひしと感じている」と噛みしめた。

 敗れた2氏も、今回の経験をこれからに生かす構えだ。

市民連合・上越が音頭を取った「市民と野党のスタンディング」に臨む岩澤氏(10月29日、かに池交差点付近)

 日本共産党公認で飲食店経営の岩澤健氏(50)は、1万6184票を獲得した。選挙で触れた有権者の生の声を踏まえ、「困っている方々のために、今後もできることをやっていきたい」と意気込む。

 日本第一党公認で会社役員の菅原深雪氏(59)は、1万1982票を獲得。当初の予想以上の手応えがあったといい、「皆さんが私に何を期待して、票を入れてくださったのか。直接聞いてみたい」と話す。

選挙戦最終日、街頭演説を行う菅原氏(10月30日、上越市金谷地区)

おわり

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