イグレシアス、コレアら14選手にQO提示 年俸1840万ドルの1年契約

日本時間11月8日、メジャーリーグはFA選手に対するクオリファイング・オファーの提示期限を迎え、ライセル・イグレシアス(今季エンゼルス)やカルロス・コレア(今季アストロズ)など14選手に同オファーが提示された。昨季は新型コロナウイルスのパンデミックの影響で多くの球団が財政難に陥り、過去最少の6選手しか同オファーを提示されなかったが、14選手というのは史上最多の20選手が同オファーを提示された2015年オフ以来の多さである。各選手は今後10日以内に同オファーを受諾するか拒否するかを決めなければならない。

クオリファイング・オファーを提示された14選手の顔ぶれは以下の通り。

ブランドン・ベルト(今季ジャイアンツ)
ニック・カステヤーノス(今季レッズ)
マイケル・コンフォート(今季メッツ)
カルロス・コレア(今季アストロズ)
フレディ・フリーマン(今季ブレーブス)
ライセル・イグレシアス(今季エンゼルス)
ロビー・レイ(今季ブルージェイズ)
エドゥアルド・ロドリゲス(今季レッドソックス)
コリー・シーガー(今季ドジャース)
マーカス・セミエン(今季ブルージェイズ)
トレバー・ストーリー(今季ロッキーズ)
ノア・シンダーガード(今季メッツ)
クリス・テイラー(今季ドジャース)
ジャスティン・バーランダー(今季アストロズ)

クオリファイング・オファーの制度は2012年オフから始まり、過去に同オファーを提示された96選手のうち、受諾して残留したのは10選手だけ。同オファーの金額は年俸上位125選手の平均値によって決定され、今オフは同オファーを受諾した場合、年俸1840万ドルの1年契約で残留することになる(さらに来年6月15日までトレードされない)が、受諾後に改めて複数年契約が結ばれるケースもある。なお、同オファーを拒否した選手が他球団と契約した場合、来年のドラフトにおける指名権の補償や喪失が発生する。

今オフは労使交渉のもつれによるロックダウンが発生する可能性があり、クオリファイング・オファーを受諾して早めに来季の契約を確定させる選手が増えることが予想されている。FA市場で確実に複数年の大型契約を得られるであろう選手はともかく、今季故障や不振に苦しんだ選手などは同オファーを受諾し、1年後のオフに再びFA市場へ出ることを選択するかもしれない。

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