小田急電鉄（東京都）は8日、2022年春から、ICカードを使った場合の子どもの運賃を全線一律50円にすると発表した。「子育てしやすい沿線」の実現に向けた取り組みの一環。同社によると、子どもの運賃を大人の半額以下で全線一律とするのは、全国の鉄道会社で初という。
対象は、6～12歳の小学生。同社の子どもの初乗り料金は現在63円。最も長い区間は新宿ー小田原間の445円のため、50円になれば初乗りよりも安く、9割近く値引きされる形だ。子ども用の通学定期乗車券や、フリーパスの運賃改定も予定しているという。
同社は今後、子育て世帯への支援策を強化。子ども連れでも安心して電車に乗れる車両の常設化を検討している。グループの商業施設でイベントを開催するなど、子連れでの沿線利用を促す考えだ。
担当者は「電車を使って積極的に外出してほしい」と話している。
