FA左腕・ヒーニーがドジャースへ 1年850万ドルで合意との報道

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、ドジャースはFA左腕のアンドリュー・ヒーニーと1年850万ドルで契約合意に達したようだ。今オフのFA市場における最初の大きな動きとなる。現在30歳のヒーニーは、今季エンゼルスとヤンキースで合計30試合(うち23先発)に登板して129回2/3を投げ、8勝9敗、防御率5.83、150奪三振という成績。2014年12月にマーリンズからドジャースへトレードされた直後にエンゼルスへ再トレードされており、7年ぶりの「古巣復帰」となった。

2018年に自己最多の180イニングを投げて9勝10敗、防御率4.15、180奪三振をマークするなど、エンゼルスの先発ローテーションの一角を担ってきたヒーニーだが、いいときはエース級のピッチングを見せるものの、好不調の波が激しく、今季は開幕からの18先発で6勝7敗、防御率5.27と今一つの成績。7月末にヤンキースへトレードされ、8月に「フィールド・オブ・ドリームス」の試合で先発を任されるなど、移籍後は12試合(うち5先発)に登板したが、2勝2敗、防御率7.32と全く戦力にならず、10月上旬にDFAとなって40人枠を外れ、そのままFAとなっていた。

不振の投手がオフ早々に意外な高額契約を結ぶのは、昨オフのロビー・レイのケースと似ている。レイは2020年シーズンに防御率6点台の大不振に陥ったものの、ポテンシャルを評価したブルージェイズが11月上旬に1年800万ドルを提示して再契約。今季は最優秀防御率と最多奪三振の二冠に輝くなど、サイ・ヤング賞の有力候補に挙げられるほどの大活躍を見せた。

エンゼルスで長年「エース候補」と期待されながらも伸び悩みが続いたヒーニーは、アナハイムからニューヨークを経てロサンゼルスに移り、そのポテンシャルを開花させることになるのか。ドジャースでのピッチングに日本のエンゼルスファンからも注目が集まりそうだ。

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