エンゼルス・大谷翔平がMVP最終候補に 2冠王ペレス〝敗退〟で追い風

エンゼルス・大谷(ロイター)

米大リーグ機構(MLB)は8日(日本時間9日)に専門局MLBネットワークの番組内で今季の各賞の最終候補3人を発表し、エンゼルスの大谷翔平(27)はMVPのファイナリストに入った。投打の「二刀流」による歴史的な活躍で、最有力候補と目されており、MLB公式サイトをはじめ、米メディアの模擬投票では圧勝している。

ライバルはレギュラーシーズン最終戦まで本塁打王を争ったブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(22)、ブルージェイズのマーカース・セミエン内野手(32)となった。本塁打と打点の2冠王を獲得したロイヤルズのサルバドール・ペレス捕手(31)は残らなかった。

大谷は今季、投手で9勝2敗、防御率3・18、156奪三振。打者では打率2割5分7厘、46本塁打、100打点をマーク。投手での最速は4月4日(同5日)のホワイトソックス戦で記録した101・1マイル(約162・7キロ)、本塁打の最長距離は6月8日(同9日)のホワイトソックス戦で左腕バビクから放った470フィート(約143メートル)。規格外の活躍で全米の野球ファンを熱狂させた。

オールスター戦では史上初の投打同時選出され、「1番・DH」で先発投手として出場。日本選手2人目の白星を手にした。日本選手史上初の本塁打王には2本届かず、1918年のベーブ・ルース以来の「2桁勝利&2桁本塁打」には1勝及ばなかった。

各賞はレギュラーシーズンの成績を対象に全米野球記者協会会員が投票し、プレーオフ前に締め切られている。日本選手のMVP選出は2001年のマリナーズのイチロー一人だけだ。大谷が2人目の栄冠を手にすることはできるか。

受賞者は18日午後6時(同19日午前8時)にMLBネットワークの番組内で発表される。

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