エンゼルス・大谷翔平がMVPの最終候補入り 司会者は「決まりですね」

大谷翔平(ロイター=USA TODAY Sports)

全米野球記者協会(BBWAA)が選出する各賞の最終候補が8日(日本時間9日)に専門局MLBネットワークの番組で発表され、エンゼルスの大谷翔平投手(27)はア・リーグMVP最終候補3人に入った。

ライバルはブルージェイズの2人。48本塁打で本塁打王に輝いたウラジーミル・ゲレロ内野手(22)、45本塁打のマーカス・セミエン内野手(31)が名を連ねた。しかし、番組の司会者はいきなり「これはショウヘイ・オオタニのためのアワード」「オオタニで決まりですね」などと発言。元祖二刀流のベーブ・ルースの1918年の投打の成績と、今季の大谷の成績を比較し、「ホントに凄いです」と絶賛した。

まるで大谷特集のような映像は一瞬、日本ハム時代にフラッシュバックすると、三振を奪う全盛期のロジャー・クレメンス、メッツのジェイコブ・デグロム投手(33)の映像を流し、100マイル(約161キロ)を超えの直球を投げる大谷を紹介。

続いては米プロフットボールNFLとの二刀流で活躍した全盛期のボー・ジャクソン、盗塁王リッキー・ヘンダーソン、同僚マイク・トラウト外野手、そして二盗を決める大谷へと切り替わった。さらに本塁打を放つレジー・ジャクソン、ミッキー・マントル、ヤンキースのジアンカルロ・スタントン外野手(32)に続き、470フィート(約143メートル)の本塁打を放つ大谷の映像を流した。

その後、ゲレロ、セミエンの映像もしっかりと紹介したが、「MVPは大谷」で決定の演出だった。日本選手のMVPは2001年のマリナーズのイチローだけ。大谷は2人目として名を刻むことができるか。18日午後6時(同19日午前8時)にMLBネットワークの番組で発表される。

© 株式会社東京スポーツ新聞社