岩塚製菓株式会社(新潟県長岡市)が2022年3月期第2四半期決算(連結)を発表

岩塚製菓新社屋(新潟県長岡市)

岩塚製菓株式会社(新潟県長岡市)は9日、2022年3月期第2四半期決算(連結)を発表した。

売上高は83億5,541万9,000円、営業損失3億6,708万3,000円(前年同期は営業利益7,687万3,000円)、経常利益6億6,862万3,000円(前年同期比71.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益4億432万2,000円(同74.0%減)となった。

売上高については、前年同期間を今期の収益認識会計基準に引き直して比較すると、前年同期は87億4,400万円(前年同期比4.4%減)と実質的な減少幅は少ない。

なお、経常利益に関しては、同社が株式を保有するWANT WANT CHINA HOLDINGS LIMITED.(台湾)からの株式配当金9億5000万円を営業外収益の受取配当金に計上している。

米菓業界は昨年の巣ごもり特需の反動減が続いており、売上金額は前年比縮小している模様であり、新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛要請が続くなか、各社とも在宅期間の増加や家飲み需要への対応、若年層の開拓などに注力しているが、価格競争の激化や原材料の値上がりが顕著に現れており、厳しい事業環境が続くものと見られる。

このような経営環境のなか、同社グループは中期経営計画「プライド・BEIKAプラン」の最終年度にあたり、「世界中のお客様に岩塚の美味しさの笑顔を届けよう!」をスローガンに掲げ、引き続き「美味しさと品質」を重視しているほか、新工場2棟が期初から稼働しており、生産性向上に寄与するものと見込んでいる。

マーケティング部門では、引き続き「日本のお米100%」をアピールした売り場提案などの差別化を進め、主力の定番商品に加えて、「バンザイ山椒」「バター餅」などの新商品について販売強化を図ったほか、新工場での増強に合わせ「もち商品」のシェアアップを目指しており、「田舎のおかき」も伸長した。

製造部門では、引き続き主力商品を主体とする集中生産や品質の安定化に注力し製造原価の低減に努めたほか、新工場の稼働を軌道に乗せるべく調整を重ね、新設備を活かした新機軸商品の開発にも注力してきた。

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