九州高校野球 長崎日大23年ぶり“春”見えた 4強進出

【準々決勝、佐賀商―長崎日大】5回裏2死二塁から前田凱の中前打で勝ち越して盛り上がる長崎日大ベンチ=鹿児島市、鴨池公園野球場

 第149回九州地区高校野球大会第3日は9日、鹿児島市鴨池公園野球場などで準々決勝4試合が行われ、長崎第2代表の長崎日大が佐賀商に7-1で快勝して、来春の選抜大会出場(九州4枠)が有力となる4強入りを果たした。長崎第1代表の海星は有田工(佐賀)に0-2で敗れた。
 佐賀商-長崎日大は、長崎日大が1点を追う一回に松尾の右前適時打で同点にすると、五回に前田凱の中前適時打で2-1と勝ち越し。七回には3四死球で得た好機に4安打を集中して一挙5点を奪った。先発の右腕種村は七回まで4安打1失点の好投。継投した川副も無失点で切り抜けた。
 有田工-海星は、有田工の塚本、海星の宮原の両右腕による投手戦。宮原は七回まで3安打無失点と完璧な内容だったが、八回に3安打で2点を失った。塚本は四、六、八回以外、得点圏に走者を背負いながらも、強打の海星打線に適時打を許さなかった。
 このほか、九州国際大付(福岡)は明豊(大分)に13-0の五回コールド勝ち。大島(鹿児島)は興南(沖縄)に3-0で競り勝った。
 10日は休養日。第4日は11日、鹿児島市の平和リース球場で有田工-大島(10時)、長崎日大-九州国際大付(13時)の準決勝2試合を実施する。

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