GM探し難航中のメッツがブライアントと交渉へ 代理人はボラス氏

メッツはフロントオフィスの新たなリーダー(GMないし編成本部長)がなかなか決まらない状況が続いているが、そんな状況のなかでも戦力補強に向けて動き始めている。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のマイク・プーマ記者によると、メッツは現在行われているGM会議の場で、代理人のスコット・ボラス氏を交えてクリス・ブライアントと契約交渉を行う予定だという。今年7月末のトレード・デッドラインでもブライアント獲得に動いていたメッツだが、ついに「メッツのブライアント」が誕生するのだろうか。

メッツは今オフ、自軍からFAとなったノア・シンダーガードとマイケル・コンフォートにクオリファイング・オファーを提示したが、コンフォートはすでに同オファーを拒否したことが報じられている。メッツは今後、コンフォートと複数年契約も含め、再契約の交渉を行う可能性があるとみられているが、そのコンフォートの代理人を務めているのもボラス氏である。今オフのメッツにとって、ボラス氏との交渉が戦力補強のカギを握ることになるのは間違いない。

得点力アップのためにトレード・デッドラインで強打者の補強を目指していたメッツは、ブライアントの獲得に動いていることが報じられていたが、最終的にはカブスでブライアントの同僚だったハビアー・バイエズを獲得。ブライアントはジャイアンツへ移籍した。メッツにはバイエズの親友であるフランシスコ・リンドーアがいるため、シーズン終了後にFAとなったバイエズはメッツ残留を選ぶ可能性があり、バイエズとブライアントは再び同僚となるかもしれない。

ブライアントは本職の三塁のほかに外野や一塁も守れる器用な選手だが、メッツに加入した場合は三塁を守る試合が増えることが予想される。今季のメッツは正三塁手を固定できず、ジョナサン・ビヤーが86試合、J・D・デービスが48試合、ルイス・ギヨーメイが18試合、ホゼ・ペラザとブランドン・ドルーリーが各5試合でスタメン出場。三塁手全体の打撃成績は打率.246、21本塁打、54打点、OPS.737と平凡だった。ブライアント獲得に成功すれば、確実に大幅なグレードアップとなるだろう。

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