中日・大野雄が現状維持3億円で更改 来季開幕投手に「絶対やらせてくださいというのはない」

契約を更改した大野雄(東スポWeb)

中日・大野雄大投手(33)が10日、ナゴヤ球場で契約更改交渉に臨み、3年契約の2年目となる来季は現状維持の年俸3億円プラス出来高5000万円でサインした。

昨季は6完封を含む10完投で11勝6敗、防御率1・82で沢村賞を獲得したが、その疲れや反動もあってか7勝11敗、防御率2・95。「1年間、先発ローテーションを守ったことだけは良かったが、昨季よりはすべての数字が落ちている。もっともっとできたな、と思う。(今季は)あまり振り返りたくない」と悔しがった。

それでも東京五輪では日本代表メンバーとして活躍し「本当にそこを一つの目標としてやってきた。金メダルに貢献できて良かった」と胸をなで下ろす。五輪後、チームに戻ると、将来の日の丸を背負う逸材とされる石川昂や高橋宏に「次は君たちの番や!」とバトンを託したことを明かした。

秋季キャンプでは立浪新監督の方針もあり、若手に交じって基礎体力の向上に励む。「めちゃくちゃしんどいけど、33歳でキャンプに参加させてもらってすごくプラス。立浪監督もまだまだやってもらわないといけないという考えだと思うし、ありがたい。必死で若い子たちと汗を流している」と充実感を漂わせた。

来季の3月25日の巨人戦(東京ドーム)の開幕投手へ向けては「柔軟な考え方で柳や(小笠原)慎之介、福谷もそうだし、たくさんいい投手がいるので絶対にやらせてくださいというのはない」と言いつつも「そこに100%の状態に持っていくのは間違いない」と開幕投手へ自信をみなぎらせた。

=金額は推定=

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