日本KFCは増収増益 コロナ禍でテークアウトの好調続く

日本上陸50周年を機に新しくなったケンタッキーフライドチキンのユニホーム

 神奈川県内に本社がある外食チェーン2社が10日、2021年9月中間連結決算を発表した。持ち帰りをメインで展開するファストフードは、好調を維持。居酒屋業態は営業時間短縮などの影響で苦戦したものの、新型コロナウイルス禍で大幅減収となった昨年からは改善。復調の兆しが表れている。

 「ケンタッキーフライドチキン」を展開する日本KFCホールディングス(横浜市西区)の売上高は、前年同期比11.1%増の481億900万円、営業利益は18.3%増の40億1900万円、純利益は74.0%増の27億8800万円だった。

 ドライブスルーなどテークアウトメニューが売り上げをけん引。増収増益となった。

 また、「日常化の推進」をテーマにランチメニューやお買い得感のあるパック商品を充実させた。ファミリー層の需要に応えるとともに、デリバリーや、スマートフォンアプリの機能強化などデジタルへの対応にも注力。日常的に利用しやすい環境を整えたという。

 「テークアウトメニューに対するニーズはまだ継続すると思う。引き続き、需要の獲得に力を入れていく」と担当者は話す。

 一方、居酒屋などを展開するコロワイド(同)の売上高は7.6%増の784億100万円、営業損益は34億6400万円の黒字(同89億1300万円の赤字)だった。純利益は9億1500万円で、コロナ禍の打撃を大きく受け、57億8800万円の赤字だった前年同期から一転、黒字化を果たした。

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