京急9月中間、29億円の赤字 交通やレジャー事業、依然厳しく

京急グループ本社

 京浜急行電鉄(横浜市西区)が11日発表した2021年9月中間連結決算は、営業損益が29億2500万円の赤字(前年同期は129億4100万円の赤字)だった。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける交通、レジャー・サービス事業の赤字幅が縮小したものの、厳しい状況が続いている。

 売上高は3.1%増の1061億8500万円、純損益は75億9700万円の黒字(前年同期は182億9900万円の赤字)だった。不動産事業の賃貸物件売却益を特別利益として計上したことにより、最終黒字となった。

 交通事業は、鉄道の輸送人員が前年同期比9.2%増。回復がみられたが、コロナ禍前の19年上期と比べると約70%にとどまる。羽田空港2駅の輸送人員も19年を大幅に下回り、需要の回復が遅れている。バス事業などを含む交通事業の営業損益は、51億3400万円の赤字(同120億円の赤字)だった。

 レジャー・サービス事業もビジネスホテルの稼働率が39.5%。23.8ポイント伸びたが、依然低水準が続く。営業損益は2億6700万円の赤字(同24億3900万円の赤字)だった。

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