F1ブラジルGP:貨物到着の遅れが各チームの準備に影響。FIA、金曜スケジュール維持のため、夜間作業を認める

 F1第19戦ブラジルGPの会場インテルラゴス・サーキットへのチームの貨物の到着が遅れたことを受け、FIAは車検に関する締め切りを延長し、チームの夜間作業を特別に認めることを決めた。

 火曜にメキシコシティ空港が悪天候に見舞われたため、F1の貨物を積んだ航空機の出発に遅れが出た。航空機によって遅れの程度には差があるものの、大多数のチームが影響を受け、マシンの組み立て作業に支障が出ている。

2021年F1第19戦ブラジルGP木曜 マクラーレンのガレージに届いた貨物

 競技規則においては、各チームは車両の第一次車検を実施し、申告書を金曜フリー走行1回目開始の18時間前までに提出するよう定められている。FIAはこの締め切りを「3時間前」に変更した。ブラジルGPのFP1は現地11月12日12時30分にスタートする。また、通常はカーフュー(夜間作業禁止時間)が決められているものの、これが撤廃された。

 航空機の到着の遅れにより、水曜夜の段階で、半数のチームの貨物が到着しておらず、その後、続々と届き始めたが、木曜昼間の段階で、アルファロメオのガレージにマシンもエンジンもなく、フェラーリとハースはエンジン、マクラーレンはマシンの到着を待っている状況だった。

 F1は、カーフューや車検締め切り時間の規定を調整することで、金曜の走行スケジュール変更を避けようとしている。

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