【セCS】ヤクルトが日本シリーズ進出 高津監督「必ず日本一になります」

神宮の夜空にヤクルト・高津監督が舞った(東スポWeb)

粘って決めた。ヤクルトがCSファイナルステージ第3戦の巨人戦(12日=神宮)に2―2で引き分けた。すでに優勝チームのアドバンテージを含む3勝を挙げており、残り3試合で巨人の逆転は不可能のため日本シリーズ進出が決定した。

序盤は重苦しいムードだった。先発の原が2回途中で右手に打球が直撃するアクシデントで降板した。2番手に登板した金久保は3回に先制点を許した。打線は巨人先発のメルセデスを攻略できず5回まで無安打で、6回まで無得点だった。

ムードが一変したのが7回だ。一死からオスナが安打。中村がバントを決めて二塁のチャンスをつくると、代打・川端は勝負を避けられ四球。続く塩見が四球を選んで二死満塁とすると、巨人ベンチは左腕の中川にスイッチ。ここで青木が左前に逆転2点タイムリーを放ち、ヤクルトベンチはお祭り騒ぎだ。

その後、8回に追いつかれたものの、引き分けでOKのヤクルトは9回、守護神のマクガフが3人でピシャリ。最後は代打・中田を空振り三振に仕留めた。

高津監督は5度、神宮の夜空に舞い「前回リーグ優勝した時は横浜スタジアムだったので、ぜひ神宮で胴上げしてもらいたいなと。念願叶いました」。無傷の3勝1分けで巨人を撃破したことについては「すごく難しい戦いだったですけども、やはり選手の強さ、成長というのを感じて、やはりこうやって勝つことができてね。そしてこのたくさん集まっていただいたファンの皆さんの前で決めれてすごく幸せな気分です」と喜んだ。

20日からの日本シリーズの対戦相手がオリックスと決まり、高津監督は「日本一になる挑戦権を得たわけですから、必ずこれを持って帰りたいと思います。必ず日本一になります。『絶対、大丈夫』を心に秘めて、そしてここに集まっている神宮の皆さん、そして日本全国のスワローズファンの皆さんのためにも全力で戦いたいと思います」と20年ぶりの日本一を力強く約束した。

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