日本一に絶対必要な“シリーズ男”は誰? ヤクルトは4割男、オリは3人の中軸に注目

ヤクルト・塩見泰隆(左)とオリックス・T-岡田【写真:荒川祐史】

ヤクルト対オリックスの対戦は1995年以来26年ぶり

20日から行われる日本シリーズはヤクルト対オリックスという、1995年以来26年ぶりの組み合わせに決まった。短期決戦を勝ち抜くために必要なのが、絶好調でチームを引っ張る「シリーズ男」の存在だ。クライマックスシリーズ(CS)での打撃成績から、その候補となる選手を探してみたい。

ヤクルト打線では「1番・中堅」に入る塩見泰隆外野手が好調だ。CSでは10打数4安打の打率.400、4打点とチャンスを作るだけでなく、走者を返す役割も果たしている。またドミンゴ・サンタナ外野手は打率こそ.125ながら、第1戦チーム唯一の本塁打を放った。3四球も選び、貢献度は高い。青木宣親外野手は打率.200も第3戦の7回に2点適時打。若いチームにあって、ワールドシリーズにまで出場している経験は何物にも代えがたい。

一方のオリックスは、主軸が揃って好調だ。T-岡田外野手が打率.364。日本シリーズ進出を決めた第3戦は9回に先頭で右前打を放ち、サヨナラ劇のお膳立てをした。4番が定位置となった杉本裕太郎外野手は第2戦で決勝2ランを放つなど打率.333、さらに3四球を選び相手に警戒されているのがうかがえる。右手骨折からわずか1か月ほどで実戦復帰を果たした吉田正尚外野手も打率.300を残している。

CSファイナルステージを無敗で駆け抜けたチーム同士が日本シリーズでぶつかるのは史上初となる。さらにヤクルトがチーム防御率0.67、オリックスが同1.00と失点を許さない野球を展開しており、チームカラーも似ている。流れを掴む男がどちらに現れるのか、注目だ。(Full-Count編集部)

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