女子テニス選手苦言で非難受けたエディー・ジョーンズHC 直接本人に手紙で真意説明

エディー・ジョーンズ氏(東スポWeb)

テニスの4大大会全米オープン女子シングルスを18歳で制したエマ・ラドゥカヌ(英国)に対する苦言で、〝性差別〟と批判を浴びたラグビーの名将エディー・ジョーンズ氏が、ラドゥカヌに手紙を送っていたことを明かした。

現在イングランド代表を率いるジョーンズ氏は、同国期待の若手であるマーカス・スミスへの警鐘として「エマ・ラドゥカヌのようになるな」と発言。「全米オープンで優勝した若い女性が、その後あまりうまくいっていないのは理由がある。彼女が何をしているかというと、『ヴォーグ』や『ハーパーズ・バザー』などの表紙で、クリスチャン・ディオールの服を着ている」などと、コート外の活動が、競技に支障をきたしていると苦言を呈した。これが「性差別だ」と非難されてしまった。

英「デーリー・ミラー」によると、ジョーンズ氏は、性差別だという指摘に対し「全くそのような考えからではない。私たちは、エマに手紙を送り、発言の理由を理解してもらっている。私としては、これでこの問題は終わり」と、ラドゥカヌに直接、真意を説明したことを明かした。

また同氏は「英国には本当に優秀な若い選手たちがいるので、彼らの面倒を見てあげたいと思ってる。多くの優秀な若い選手たちが入ってきて、(競技以外の)気晴らしに流されてしまう。私たちは彼らに気を取られてほしくないし、それがあのコメントの唯一の目的でした」と説明している。

若きスター選手への〝親心〟が伝わるか。

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