長崎県立大佐世保校の学生がハーバルウオーター開発 サウナで世知原茶の香りを

ロウリュサウナ向けのハーバルウオーターを開発した学生ら=佐世保市万津町

 長崎県佐世保市川下町の県立大佐世保校経営学部3年の学生10人が世知原茶を利用したサウナ向けのハーバルウオーター(芳香蒸留水)を開発した。
 地域活性化を目的とする授業「地域における経営実践」の一環。同市万津町のサウナ付きホテル「RE SORT(リ ゾート)」の付加価値を高めるために企画した。チーム長を務める小林拓未さん(21)の実家、小林製茶(同市世知原町)の工場で茶葉を蒸す時に出る蒸気を再活用しようと、ハーバルウオーターの製品化を発案。同市塩浜町のカプセルホテルサウナサンが監修した。
 小林さんらは4月から研究を始め、「やぶきた」一番茶や二番茶、ほうじ茶などを小林製茶から提供してもらい6種類を試作。小林さんらは1人4回以上、テントサウナに入って香りを比べた。さらに、サウナサンの従業員ら4人に香りを評価してもらい、やぶきた二番茶とほうじ茶が高評価を得て、7月に完成した。

ハーバルウオーターをつくる様子(小林さん提供)

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