佐世保の楽しみ方発信 第一弾はサウナ付きホテル 市出身者らが地域活性化計画

4階建てのビルの屋上に設置したサウナ(一般社団法人REPORT SASEBO提供)

 長崎県佐世保市出身者らでつくる一般社団法人「REPORT SASEBO」は、地域活性化を図るプロジェクト「RE SORT(リ ゾート)」を進めている。第1弾として、同市万津町の4階建てビルの一部をサウナ付きのホテルに改修。市民や宿泊者らに新しい佐世保の楽しみ方を発信していく計画だ。
 同法人は佐世保の「地元らしさ」の再発見と、周辺地域のハブ的な役割を持つ「都市らしさ」を創出しようと、2019年7月に設立。佐世保港に近い万津町を拠点に、同市出身者や市内在住のデザイナー、市職員など約20人で活動している。
 メンバーは佐世保の当たり前の風景や暮らしを“リゾート”というキーワードで捉え直すと、より豊かに生活を送れるのではないかと考え、今回のプロジェクトを発案。まずは旅行客から佐世保を面白がってもらおうと宿泊施設を手掛けることにした。
 施設は、築約40年の鉄筋コンクリート。佐世保朝市の目の前にあり、対岸の米海軍佐世保基地も見渡せる。6部屋のうち、空き部屋の3部屋を改修。海や山、造船所がある佐世保から連想した青、緑、灰色の3色を各部屋の家具や壁の色に落とし込んだ。
 目玉は、メンバーの「サウナ愛」が高じ、全室と屋上に設置したサウナ。このうち1部屋はミストサウナで、残りは全てサウナの本場、エストニアから装備を輸入。今のところ屋上サウナは、宿泊者のみの利用とする予定。
 今後は、市内を移動しながら泊まれる車やヨットを手掛ける予定。同法人代表理事で市職員の中尾大樹さん(37)は「自分たちの表現したいことや理想を詰め込んだ。多くの人に佐世保を味わってほしい」と語る。
 予約や問い合わせはホームページ(https://www.resortsasebo.com/)。

海や山、造船所がある佐世保から連想した青を基調とした一室

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