鳥インフルエンザ 防疫の徹底呼び掛け 「死亡した野鳥を見つけたら連絡を」

防疫対策の徹底を呼び掛ける上田副知事(左奥)=県庁

 鹿児島県出水市で高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されたことを受け、長崎県は13日、県鳥インフルエンザ警戒連絡会議を開いた。副本部長の上田裕司副知事は「いつ本県で発生してもおかしくない」と危機感を強め、防疫対策の徹底を求めた。
 県庁と各振興局をテレビ会議システムで結び、情報を共有した。県は12、13日に県内の家禽(かきん)農場全145戸を調査し、全戸異常がないことを確認。予防のため、17日から全戸の施設に消石灰を散布して消毒することを決めた。15日に各振興局で防疫対策会議を開くほか、19日から毎週、全戸に注意喚起し、異常の有無を確認する。
 県によると、昨シーズンは国内18県で52事例が発生した。県内では家禽の鳥インフルエンザ発生は過去一度も確認されていないが、上田副知事は「警戒を強める必要がある」と強調。県民に対し「死亡した野鳥を見つけた場合は各振興局などに連絡してほしい」と呼び掛けた。

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