ハヤマステーション5周年 20事業者が新たに出店

三浦半島の多彩な品がそろう新コーナー=葉山町長柄

 葉山町商工会が運営する商業施設「ショッピングプラザ ハヤマステーション」(同町長柄)に来年5月までの期間限定で三浦半島などの20事業者が新たに出店し、野菜や海産物などの品ぞろえがパワーアップされている。オープン5周年を迎えた施設は地元産業を盛り上げようと意気込み、「地域発のこだわりの品を楽しんで」と呼び掛ける。

 葉山の海でとれたゆでだこ、横須賀産のキャベツやサツマイモ、しらすやうなぎの「食べるラー油」…。11日から始まったコーナー「ネクスト ハヤマステーション」には、地元漁師や農家らが手掛けた逸品がずらり。リップやTシャツなどの雑貨もある。

 同半島の玄関口でもある逗葉新道入り口近くの南郷地区で、約130事業者が出店して地元の魅力を発信してきた。丁寧な接客や多彩な品ぞろえで町内外から愛され、出店を希望する事業者が増えていた。

 一方で、コロナ禍が続いたことで昨年度の来場者は、前年度比10万人減の55万人にとどまった。そうした中で5周年を迎え、地元産業をさらに盛り上げようと、休止している飲食スペースを活用して、出店を希望していた事業者らの販売コーナーを設けることになった。

 新出店の事業者らも期待に胸を膨らませる。自然養鶏に取り組み「よこすか葉山自然卵」を販売する伊藤力さん(51)と鈴木章子さん(52)は「地域の味を地域の人に楽しんでほしい」と意気込み、天然乾燥ワカメなどを用意する鎌倉の漁師・奥田有子さん(44)は「多くの人に知ってもらうきっかけにしたい」と笑顔を見せた。

 商工会の柳新一郎会長(81)は「新しい仲間と一緒に、さらに地域を盛り上げたい」と話している。

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