石川遼は1か月出場停止処分 帰国直後の〝隔離破り〟でゴルフ&飲み会参加

石川遼(東スポWeb)

男子ゴルフの石川遼(30=CASIO)に対する処分が正式に決まった。日本ゴルフツアー機構(JGTO)15日に「1か月間のジャパンゴルフツアー及びJGTO主催試合への出場停止」の処分とすることを発表した。期間は今月15日から12月15日まで。また、本人から申し出があったJGTOの副会長および理事の辞任届を受理したことも発表された。

石川は写真週刊誌「フラッシュ」で米国から帰国後の自主隔離期間中に一般客が利用するゴルフ場で調整し、関係者らと飲み会に参加していたことなどが報じられた。

今回の処分により、今年の残り3試合「ダンロップフェニックス」(18日開幕、宮崎)、「カシオワールドオープン」(25日開幕、高知)、「日本シリーズJTカップ」(12月2日開幕、東京)は欠場する。

JGTOの発表内容は以下の通り(原文ママ)。

〈確認された事実〉
(1)米国から帰国して入国するに際して、厚生労働省及び法務大臣宛てに提出した誓約書において、「待機場所」として宿泊施設を有するゴルフ場を記載し、当該ゴルフ場に滞在していたものの、自主隔離期間14日間のうちに、打球練習場の利用だけではなく、ラウンドも2回おこなった。ラウンドのうち1回は自身のコーチとゴルフ場関係者の3名、もう1回は自身のコーチと2名でプレーをした。

(2)夕食の際、個室にてコーチと2名で飲食とともに会話もした。また、ゴルフ場の関係者1名が個室に入室し、会話をしたこともあった。

(3)(2)の際、飲酒をともにしたことが2回あり、2回ともゴルフ場の関係者(上記と同一人物)が同席していた。

〈処分理由〉
上記(1)の行為は、入国の際に署名した誓約書に定められた「入国後14日間、自宅又は宿泊施設で待機する」義務及び「他社との接触を行わない」義務に違反したものと解される。本人が、自身のコーチと同じ航空機で帰国しており、いわゆるバブル状態にあると思い込み、屋外でのゴルフプレー等が許されていると勘違いしていた事情は理解できなくはないが、国民の多くが感染症ウイルスの外国からの持ち込みを警戒している中で、重い社会的責任を負うJGTO副会長、JGTOツアーメンバーとして軽率であることは否めず、今回の処分が相当であると判断した。

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