ブレーブスが控え捕手を確保 2年800万ドルでピーニャと契約

日本時間11月16日、2021年のワールドシリーズを制したブレーブスは、ブリュワーズからFAとなっていたマニー・ピーニャと2年800万ドルで契約したことを発表した。ブレーブスは今季、正捕手トラビス・ダーノウの故障離脱時に若手捕手ウィリアム・コントレラスが守備の不安を露呈。有望株シェイ・ランジェリアーズ(今季AAA級に昇格)はメジャー定着までにもう少し時間がかかるとみられており、堅守のベテラン捕手を獲得することで控え捕手の不安を解消した。

現在34歳のピーニャは、今季ブリュワーズで75試合に出場して打率.189、13本塁打、33打点、OPS.732を記録。自己ワーストの打率に終わったが、自己最多の13本塁打を放ったため、OPSは例年並みの数字を維持した。捕手としては強肩堅守で知られており、通算盗塁阻止率34.7%(今季は29.7%)をマーク。一定水準の打撃力と安定した守備力を兼ね備えており、控え捕手にうってつけの存在と言える。

ブレーブスの発表によると、2年800万ドルの内訳は、2022年が年俸350万ドル、2023年が年俸450万ドル。さらに、2024年は年俸400万ドルの球団オプションとなっている(バイアウトなし)。また、ピーニャは毎年収入の1%をブレーブスの基金に寄付することに合意しているという。

ブレーブスは今年8月に正捕手ダーノウと2年1600万ドル+オプション1年で契約を延長しており、コントレラスやランジェリアーズが期待通りに育たなかったとしても、今後数年はダーノウとピーニャのコンビで戦うことができる。ダーノウもピーニャも決して高額な契約ではなく、若手捕手が順調に育った場合、ダーノウやピーニャをトレードで他球団へ放出することも可能だ。

主砲フレディ・フリーマンの去就など、来季に向けての不安材料は残されているが、少なくとも捕手に関しては盤石の体制が整ったと言えるのではないだろうか。

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