カンボジアの地雷撤去支援に 高鍋西中生 はがき回収

カンボジアの地雷撤去支援のために書き損じのはがきなどの回収で事業所に協力を依頼する高鍋西中の生徒ら

 カンボジアの地雷被害者を支援しようと高鍋町の高鍋西中(野中知博校長、239人)の2年生74人は、書き損じや未使用のはがきを集めている。230枚(約1万円)で地雷撤去作業員1人の給与1カ月分を賄えるという。12月19日まで町内の事業所に回収箱を置き、協力を呼び掛けている。
 きっかけは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)と平和をテーマにした学習。同国に地雷で苦しむ多くの人がいることを知り、地雷撤去支援プロジェクトなどを展開する認定NPO法人「テラ・ルネッサンス」(京都市)の活動を支援することにした。
 生徒14人でプロジェクトチームを結成し、9月中旬から始動。協力を呼び掛けるポスターや、「あなたの1枚が世界を救う」と書かれたはがきの回収箱45個を作った。今月初めに、2年生全員がポスターと回収箱を手に町内の店や病院、学校など約30カ所を訪問。設置と回収の協力を依頼した。
 はがき3枚(約100円)で地雷原1平方メートルの安全を確保できるという。集まったはがきは同法人に送る。チームの中心メンバーの1人の花倉叶和(かなと)さん(13)は「大規模な活動は初めての経験。活動が広まりカンボジアの子どもたちを救えるといい」と話している。同校(電話)0983(23)0872。

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