鎌倉の海水浴場、来夏「開設の方向で準備」 より良い運営目指し意見交換

より良い海水浴場に向けて意見を交わした会合=16日、鎌倉市御成町

 新型コロナウイルス禍で海水浴場の開設を2年続けて中止した神奈川県鎌倉市で、市と海の家事業者らでつくる市海浜組合連合会が16日、来年度の運営について市民らと協議する会合を市商工会議所(同市御成町)で開いた。海岸周辺の自治会長ら約20人が参加し、市側は来夏について「感染状況次第だが、安全管理の必要性から、開設の方向で準備する」と説明し、より良い運営について意見交換した。

 これまでは海水浴場の運営を巡る協議の場が限られ、2年連続での開設中止で住民からさまざまな意見が出たため、その声に改めて向き合おうと開催された。

 住民から「開設の是非を決める協議の場をつくってはどうか」「水着で街中を歩く海水浴客がおり、パトロールを強化して」などの意見が出され、市側は「そうした仕組みも大切。みんなで提案を出し合い、関係者で一緒に魅力ある海をつくりたい」と応じた。

 市は今後、漁業やマリンスポーツなどの関係者ともこうした協議の場を続けたいという。

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