米軍基地での接種も記録に反映を 横須賀市長、デジタル庁に要請「日本人従業員が不利益にならぬよう」

牧島デジタル相(左)に要請書を手渡す際に補足の説明をする上地市長(中央)と小泉前環境相=都内のデジタル庁(有吉 敏写す)

 在日米軍基地で新型コロナウイルスワクチンを接種した日本人従業員の接種記録が日本のワクチン接種記録システム(VRS)に反映されていないとして、神奈川県横須賀市の上地克明市長は16日、デジタル庁を訪れ、法改正を含めた運用改善を行ってシステムへの登録が可能になるよう求めた。

 接種記録がVRSに登録されないと、同庁が発行を目指すワクチン接種の電子証明を受けられないことなどが想定され、上地市長は牧島かれんデジタル相(衆院神奈川17区)に「日本人従業員がワクチン接種などについて不利益を被ることがないよう、格段の対応をお願いしたい」と要請。同席した小泉進次郎前環境相(同11区)も「日本人従業員の接種記録が国内システムに入力されていないことで3回目接種が円滑に受けられないようなことがあってはならない」と要望した。

 牧島氏は「課題が一つ一つ整理されれば、VRSへの登録はデジタル庁としてしっかり対応したい」と応じた。

© 株式会社神奈川新聞社