関根学園高・滝澤夏央選手(18)の埼玉西武ライオンズ入団交渉に際し、上越市出身の女優、佐藤栞菜(かんな)さん(30)が埼玉のFMラジオ放送局のリポーターとして来越し、同郷選手のプロへの第一歩を見守った。
中学3年生の時からテレビドラマに出演し、女優として数々のドラマや映画、ミュージカルに出演してきた。女優の奥深さややりがいを感じている一方で、仕事の幅を広げようと埼玉県のラジオ局「FM NACK5」のライオンズリポーターのオーディションに挑戦。見事に合格し、2年前から球場での取材や試合中継、番組のパーソナリティーを務めている。
12日、上越市寺町2の長養館で行われた同選手の入団交渉にも駆け付け、ライオンズの魅力や目標のタイトル、寮生活の楽しみなどを尋ねた。足の速さや身長を西武の具体的な選手名を出して比較し、取材や放送を通じたチームへの浸透を感じさせた。
FMの仕事に「生(放送)ならではのやりがいをすごく感じている」と話し、滝澤選手には「小柄でインパクトもある。たくさんの希望と魅力が詰まっている。一日でも早く支配下登録選手になって、中継で滝澤選手の魅力を伝えていきたい」と期待感を示した。
郷里を離れる期間が長くなるにつれ、上越の四季や自然、食の素晴らしさを通感している。小中、高校の同級生で親友という市議の安田佳世さん(31)の姿から「大きな刺激を受けている」と言い、「自分も地元のために頑張りたい」と意欲をかき立てている。