ソフトバンク・藤本監督が早くも“来春キャンプ構想”披露「できるだけ実戦をやりたい」 

ソフトバンク・藤本監督(東スポWeb)

ソフトバンク・藤本博史監督(58)が17日、来春キャンプの構想を明かし、早くもムチを入れた。宮崎秋季キャンプ休養日となったこの日、オンラインで取材対応。Bクラスからの巻き返しを図るため、オフの心構えとばかりに選手にメッセージを送った。

来春キャンプは、チームとして例年よりも実戦練習を前倒しする方針だ。すでに主力との個人面談で「(来春)2月1日に万全でいつでも試合ができる状態で宮崎に来てほしい」と伝えている藤本監督。キャンプ初日には、前任の工藤政権下で恒例だった〝地獄の12分間走〟をベテラン陣にも課す可能性を通達済みで「これは一緒にしっかりやってくれというメッセージ」と意図を説明した。

「鍛える秋」の宮崎で、新指揮官はすでに春に向けた構想を練っている。「例年より1クール前倒しして、第2クールからシート打撃をやって第3クールから紅白戦という形を考えてます。できるだけ実戦をやりたいということです」。前倒しで、投手は第1クールに打撃投手を務めることになる。メッセージを受け取った選手らは、必然的にオフのトレーニングに熱が入るはずだ。

また、藤本監督は「決定していませんが」と前置きした上で次のような考えも明かした。「最初のクールはだいぶ若い選手が(主力中心の)A組の方に呼ばれるかもしれない。若い選手を数多く実戦で試したいというのがある。それから(枠が)絞らてれていくわけですから」。若手はよーいドンで巡ってくるアピールチャンスで結果を残せなければ、ふるいから落とされる。すでに、この秋は来春キャンプでチャンスを与えるべきかどうかの見極めも行っている。来春A組を掴む若手は即サバイバルがスタートすることを意味する。

オフの上積みがモノを言う――。構想で暗にムチを入れた藤本監督。人望厚き男の言葉は選手に届いているはずだ。

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