「軽石漂着の沖縄支援を」 神奈川の災害ボランティア団体、資機材提供呼び掛け

沖縄支援への協力を呼び掛けているNPO法人ユナイテッドかながわ。資機材の使い方に関する講習も開いている=2020年10月、相模原市緑区

 大和市を拠点に災害ボランティア活動を行うNPO法人「ユナイテッドかながわ」(市原信行代表理事)が、海底火山噴火に伴う軽石が大量に漂着した沖縄を支援しようと、資機材などの提供を呼び掛けている。除去作業に必要なスコップなどを現地に送るという。

 同団体では、沖縄本島北西部の本部町、今帰仁村、大宜味村に軽石除去用のスコップやざる、土のう袋を提供することを決定。他の地域に対しても、地元の意向を確認した上で支援していく方針だ。

 「現地では繰り返し軽石が漂着し、観光などに影響が出ている。住民らによる除去作業が行われているが、資機材が足りていないようだ」と市原代表理事。一方で、小笠原諸島「福徳岡ノ場」の海底火山噴火で生じた軽石は、神奈川の沿岸にも漂着する可能性があるため、「その際は現場での活動を考えたい」としている。

 同団体は、2019年9月の台風15号で高波被害を受けた横浜市金沢区の産業団地に対する支援活動を機に発足。今年9月にNPO法人になった。空き家を改修した大和市内の拠点で子ども食堂なども開き、活動の幅を広げている。

 問い合わせは、市原代表理事電話090(9349)5410。団体のフェイスブックでも協力を求めている。

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