サイ・ヤング賞 アは準満票でレイ、ナはバーンズが接戦制す

日本時間11月18日、全米野球記者協会(BBWAA)の投票で決まるサイ・ヤング賞の受賞者が発表され、ア・リーグはロビー・レイ(ブルージェイズ)、ナ・リーグはコービン・バーンズ(ブリュワーズ)が選出された。レイは30人の投票者から1位票を29票獲得し、準満票での受賞。昨季は防御率6.62の大不振だったが、大飛躍を遂げた。バーンズは投球回数こそ167イニングと少なかったものの、防御率2.43とFIP1.63はともにメジャー1位。投球内容を評価され、ザック・ウィーラー(フィリーズ)との接戦を制した。

レイは32試合に先発してリーグ最多の193回1/3を投げ、13勝7敗、防御率2.84、248奪三振の好成績をマーク。最優秀防御率と最多奪三振の二冠を獲得し、ブルージェイズではパット・ヘントゲン、ロジャー・クレメンス(2度)、ロイ・ハラデイに次ぐ4人目のサイ・ヤング賞受賞者となった。前年の防御率6.62はサイ・ヤング賞受賞者としては歴代ワースト。1位票を29票、2位票を1票、合計207ポイントを獲得し、123ポイントで2位のゲリット・コール(ヤンキース)、48ポイントで3位のランス・リン(ホワイトソックス)、41ポイントで4位のネイサン・イバルディ(レッドソックス)、34ポイントで5位のカルロス・ロドン(ホワイトソックス)らに大差をつけた。

バーンズは28試合に先発して167イニングを投げ、11勝5敗、防御率2.43、234奪三振の好成績をマーク。最優秀防御率のタイトルを獲得し、10者連続奪三振、継投ノーヒッターなど印象に残る快投も多かった。ブリュワーズからの選出はロリー・フィンガース、ピート・ブコビッチに次いで3人目だが、1998年のナ・リーグ移転後ではバーンズが初めて。バーンズは1位票を12票、2位票を14票獲得するなど、合計151ポイントを得て、141ポイントで2位のウィーラー、113ポイントで3位のマックス・シャーザー(ナショナルズ/ドジャース)、70ポイントで4位のウォーカー・ビューラー(ドジャース)、21ポイントで5位のブランドン・ウッドラフ(ブリュワーズ)らとの争いを制した。

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