ブルージェイズがベリオスと7年1億3100万ドルで契約延長へ

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者が関係者から得た情報によると、ブルージェイズは今季途中にツインズからトレードで獲得した先発右腕ホゼ・ベリオスと7年1億3100万ドルで契約延長に合意したようだ。ベリオスは来季終了後にFAとなる予定だったが、これでブルージェイズは2028年シーズンまでベリオスの保有権を持つことになる。ツインズとのトレードでは2人のトップ・プロスペクトを放出していただけに、ベリオスとの契約延長は有望株の放出を無駄にしない、非常に有意義な動きと言える。

現在27歳のベリオスはメジャー6年目の今季、ツインズとブルージェイズで合計32試合に先発して192イニングを投げ、12勝9敗、防御率3.52、204奪三振をマーク。2018年と2019年もこれに近い成績を残しており、2ケタ勝利、3点台中盤の防御率、200イニング前後、200奪三振前後を確実に計算できる投手である。エースを任せるにはやや物足りなさが残るものの、先発2番手としては十分なレベルの投手であり、今後長年にわたってブルージェイズの先発ローテーションを支えていくことになるだろう。

ブルージェイズは今年7月末のトレード・デッドラインでツインズからベリオスを獲得する際、オースティン・マーティンとシメオン・ウッズ・リチャードソンという2人のトップ・プロスペクトを放出。特にマーティンは2020年のドラフト全体5位で指名した超有望株だっただけに、ブルージェイズがかなりの対価を支払ったことは大きな話題となった。「MLBパイプライン」が公開しているプロスペクト・ランキングでは現在、マーティンが全体36位(球団2位)、ウッズ・リチャードソンは球団4位にランクインしている。

なお、「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、今回の7年契約には5年目のシーズン終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利が含まれているようだ。また、一部の球団に対するトレード拒否権が盛り込まれていることも報じられている。

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