とことこお店めぐり 稲荷縄文そば今町屋 地産地消と真心のそば

 職場の同僚とそば打ちを趣味にしていた店主の大堀市郎さん(70)が「仲間やお客さんが気軽に集まれる店をつくりたい」と、定年退職後に開き、今年で10年目を迎えた。10月からは新そばを提供している。

上越と長野を結ぶ国道18号沿いにある店舗。常連客だけでなく、観光客も訪れる

 そばは小粒で風味の良い妙高在来の「こそば」を使用。そば粉とつなぎを10対2の割合にする「外二」で打つことで、そば本来の風味とのど越しを両立している。

 使用する食材はそば以外もほとんどが地元産。10食限定の天ざるそば(税込み1200円)や、季節により具材が変わる山の幸そば(同900円)が人気だ。現在は鶏肉と地場産野菜のうまみが詰まった温かい「とりなべ」(1200円)がお薦め。冷たいつゆも付き、温冷両方楽しめる。

白菜やネギなどの地場産冬野菜が旬の時期だけ提供する「とりなべ」。汁物としても楽しめ、冷えた体を温めてくれる

 大堀さんは「地産地消にこだわり、素材の良さを大事に、後は真心で打っている」と話す。

・中郷区稲荷山291―4

・午前11時から午後1時30分まで

・月、火曜定休

・☎0255・74・4567

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