日本ハム3選手より…中日・立浪新監督に巨人自由契約の21歳・山下航汰の獲得推す声

期待が大きい中日・立浪新監督(東スポWeb)

中日の立浪和義監督(52)が今オフの補強について、基本的には自前の戦力を鍛え上げ、来季に臨む意向を改めて示した。

先日、日本ハムがFA権を取得している西川遥輝外野手(29)、大田泰示外野手(31)、秋吉亮投手(32)に来季契約を提示せず、契約保留手続きを行わないことで自由契約選手となることが明らかになったが、貧打が深刻な中日にとって西川か大田、FA流出の危機にあるリリーバー・又吉の代役候補として秋吉を獲得するのは、考えられる選択肢の一つだった。

ところが、立浪監督はこの3選手について「個人的には欲しいなとか、そういうことは何も思わなかった。ウチにもいい選手はいっぱいいるので」と言及。新外国人として右の大砲候補の獲得こそ視野に入れているが、これまでFAやトレードでの選手獲得には消極的な発言を繰り返している。そのため立浪竜は4日から始まったナゴヤ球場での秋季キャンプでは、若手選手が悲鳴を上げるほどの猛練習を課しており、戦力の底上げを徹底的に行っている。

一方、チーム内からは、巨人を退団する育成選手の山下航汰外野手(21)の獲得を推す声が出ている。山下は入団1年目の2019年7月に育成から支配下に昇格すると、イースタンで打率3割3分2厘をマークし、高卒1年目としてはイチロー以来27年ぶりとなるファームでの首位打者に輝いた。

巨人は来季も育成契約を結ぶ方針を固めていたが、本人は支配下選手としてプレーする強い意向を持ち、今後はトライアウト受験も視野に入れて移籍先を探している。

中日関係者は「日本ハムのFA3選手よりも、高卒3年目でこれから伸びしろがありそうな山下を獲得した方が面白い。巨人の育成の打診を拒否するなんて根性がありそうだし、イチローの再来となる可能性だってあるかもしれない。ウチで非凡な才能を開花させて放出した巨人を悔しがらせたいね」ともくろんでいるが、果たして…。

© 株式会社東京スポーツ新聞社