〝日本ハム放出〟大田泰示が巨人復帰は早計か 意外なライバル登場で争奪戦も

まさかの自由契約で大田はどこへ…(東スポWeb)

原巨人は〝奪還〟に動くのか。日本ハムは16日に大田泰示外野手(31)に来季の契約を提示せず、保留手続きを行わないと発表した。今オフには自由契約選手となり、あらゆる球団との契約交渉が可能となる。そこで獲得に名乗りを上げるのではと注目されているのが原辰徳監督(63)率いる巨人なのだが、一気に争奪戦に発展する可能性もあるようで…。

まさかの〝放出〟だ。日本ハムはこの日、海外FA権を取得した西川遥輝外野手(29)、国内FA権を持つ秋吉亮投手(31)と大田の3人を事実上の自由契約とすると発表。稲葉GMは「3選手と来季以降のプレー環境について協議した結果、選手が取得した権利を尊重し、ノンテンダーとすることを選択しました。ファイターズとの再契約の可能性を閉ざすものではありません」などと説明した。

となると、来季はどこのユニホームを着るのかが気になるところ。球界関係者は「巨人が泰示を取り戻しに動く可能性は捨て切れない」と明かす。大田は2016年オフにトレードで巨人から日本ハムに移籍。その結果、今季こそ不振によって出場機会は76試合まで減らしたが、一躍右翼手のレギュラーとしてブレークを果たした。

ただ、巨人がトレードに踏み切ったのは高橋由伸前監督政権下で、当時の読売本社サイドが決定したもの。「原監督の泰示への思い入れは強く、『自分だったらトレードに出していない』との思いもあったと聞く。それだけに泰示を取り戻そうとしても不思議ではない」(同)というわけだ。

また、巨人の外野陣も決して層が厚いとは言い切れない。レギュラーは中堅の丸と右翼を中心に外野を万能にこなす松原の2人。マルチに活躍した亀井は今季限りで引退してコーチに転身し、今季途中加入したハイネマンは退団する見通しだ。巨人在籍時には「未完の大器」と言われながらも新天地で才能を開花させた大田は〝新戦力〟として大きな可能性を秘める。

ただ、仮に巨人が獲得に本腰を入れたとしても、すんなりことが運ぶかは不透明だ。右打ちの外野手で、しかも大砲とくれば、どのチームにとっても魅力的な戦力となる。実際に「すでに具体的な検討を始めた球団もあるとの情報もある」(別の球界関係者)という。

まさかの急展開で、今オフの大田を巡る球界内の動きが目まぐるしくなりそうだ。

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