「ハート&ハッスル賞」の受賞者決定 ブレーブス・オルビーズが選出

日本時間11月20日、メジャーリーグ同窓組合(MLBPAA)は2021年シーズンの「ハート&ハッスル賞」の受賞者を発表し、オジー・オルビーズ(ブレーブス)が選出された。この賞は毎年、野球の価値、精神、伝統を最もよく体現している選手を表彰するものであり、30球団から1人ずつノミネート選手が選ばれたあと、OB選手で構成される委員会の投票により、総合受賞者が1人だけ選ばれる。昨季は新型コロナウイルスのパンデミックの影響で表彰がなく、2年ぶりに受賞者が選出された。

現在24歳のオルビーズは今季、ブレーブスの正二塁手として156試合に出場し、打率.259、30本塁打、106打点、20盗塁、OPS.799を記録。3年ぶり2度目のオールスター・ゲーム選出を果たし、2年ぶり2度目となるシルバースラッガー賞を受賞しただけでなく、守備面でも安定したパフォーマンスを見せ、ブレーブスの1995年以来26年ぶりとなるワールドシリーズ制覇に貢献した。30本塁打に加え、40二塁打と7三塁打を放ち、長打は合計77本。これはMVPに輝いたブライス・ハーパー(フィリーズ)の1本差のリーグ2位だった。

オルビーズは最も才能のある選手の1人であると同時に、クラブハウスやフィールドで最も明るく振る舞う選手の1人でもあり、試合中はチームメイトや相手選手、審判と積極的にコミュニケーションを取る姿がよく見られる。そんなオルビーズについて、ブレーブスのブライアン・スニッカー監督は「彼以上に野球を楽しんでいる人を私は知らない。彼は一緒にいて楽しい存在だ。彼のようにプレーすれば、正しいプレーをすることができると思う」と語っている。

「ハート&ハッスル賞」の表彰は2005年からスタート。歴代受賞者は以下の通り。

2005年 デービッド・エクスタイン(カージナルス)
2006年 クレイグ・ビジオ(アストロズ)
2007年 クレイグ・ビジオ(アストロズ)
2008年 グレイディ・サイズモア(インディアンス)
2009年 アルバート・プーホルス(カージナルス)
2010年 ロイ・ハラデイ(フィリーズ)
2011年 トリー・ハンター(エンゼルス)
2012年 マイク・トラウト(エンゼルス)
2013年 ダスティン・ペドロイア(レッドソックス)
2014年 ジョシュ・ハリソン(パイレーツ)
2015年 アンソニー・リゾー(カブス)
2016年 トッド・フレイジャー(ホワイトソックス)
2017年 ブレット・ガードナー(ヤンキース)
2018年 ムーキー・ベッツ(レッドソックス)
2019年 ハウィー・ケンドリック(ナショナルズ)
2020年 表彰なし
2021年 オジー・オルビーズ(ブレーブス)

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