J1浦和のエントリー不備に関するCASへの提訴が棄却「懲罰を受け入れる」

鈴木彩艶

Jリーグは19日、J1浦和がエントリー資格のない選手を試合に出場させたことによるリーグの処分を不服として、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴した件が棄却されたと発表した。

浦和は6月20日の湘南戦(埼玉)でJリーグが指定する新型コロナウイルスの検査で陰性判定を受けていないGK鈴木彩艶を起用。鈴木はU―24日本代表の活動中に日本サッカー協会のPCR検査で陰性とされていたためだったが、Jリーグは「出場資格の無い選手の公式試合への不正出場」に該当したと判断し、浦和にけん責および0―3の負け試合(個人記録は変更なし)として扱う懲罰を下していた。

浦和はCASの決定を受けて公式ホームページで「CASは、懲罰規程では『0―3の没収試合』の懲罰を争えるのは勝利したチームに限られるため、2―3で負けていた浦和レッズはJリーグの懲罰を争うことができないという理由で、没収試合が妥当かどうかなどの問題に踏み込まず、申立てを認めませんでした。残念な結果となりましたが、浦和レッズとしましてはCASの仲裁判断を尊重し、懲罰を受け入れることとします」との声明を発表した。

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