韓国紙「米軍機密資料では対馬を韓国の島に含めている」とスクープも独島は見当たらず

韓国紙が日本の対馬について、韓国の島と分類する米国の機密文書を発見した。

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CBSロケットニュースは19日、『米軍機密図書、対馬を韓国の島と分類』を掲載し、このように報じた。

同紙は冒頭で「日本政府がキム・チャンリョン警察庁長官の独島訪問を機に独島領有権の紛争化を試みている」とし、「日本が独島領有権を主張し始めたのは、第二次大戦敗戦国日本の地位を定義したサンフランシスコ平和条約締結過程のフレーズを日本が恣意的に解釈しているからだ」と指摘した。

続けて「ところが、対馬島を韓国(韓国)の島に分類した第2次大戦当時、米国の機密冊子が発見されて興味を引いている」と伝えた。

同紙が掲げたのは、第二次世界大戦中に米国陸海軍合同情報組織「JANIS」が世界各地で遂行する米軍の軍事作戦に必要な情報を盛り込み発刊した機密冊子のうちの1冊であり、
「JANIS」シリーズのうち第75巻のことである。二冊で編纂されている同資料のタイトルは「KOREA(Including Tsushima and Quelpart)」となっている。日本語にすると「韓国(対馬島と済州島を含む)」という題になる。

画像:ウィスコンシン大学図書館提供

同資料の序文には「この研究の目的は、韓国で遂行するかもしれない軍事作戦計画の基礎となるすべての必要な具体的な地形学的情報を一つの出版物として提供するようにすることだ」と述べられているとCBSロケットニュースは伝えた。

続けて「781ページで構成された資料全般に韓国のすべての地形説明において対馬図が記載されている」とし、「人口と政府の項目内の軍事地理編には、韓国内の少数(several)の大きな島々と数百の小さな図書が紹介されているが、ここでも鬱陵島、対馬島、済州島を代表的な島として触れられている」と伝えた。

一方で同紙は「同資料の1章42ページの《人口と政府》では、対馬島が日本領土という説明も登場する」とし、「「韓国と日本の間の対馬島は日本の proper の部分であり、長崎県の司法管轄」と書かれているとのこと。このことについて同紙は「矛盾する説明が同じ本に登場する理由は、この本が様々な場所の情報を取り込んだためと思われる」

同資料は米国の海軍作戦参謀処、陸軍情報処、海軍情報処、気象庁、空軍など11の政府機関の情報を網羅された。

CBSロケットニュースは、「事実、韓国政府も一度は対馬が私たちの土地だと公式的な問題提起をしたことがある」とし、1949年1月に当時の李承晩=韓国初代大統領が新年記者会見で対馬返還を日本に要求し、続けて1951年4月にも米国政府に対馬の領有権を公式主張したことを伝えた。また、李朝時代の「世宗実録」や「東国余地乗覧」などに対馬が朝鮮の地と記録されていることなどに言及している。

一方でJANISの当該資料地図に独島・竹島は見当たらない。朝鮮半島の最東端には鬱陵島が描かれており、そのさらに東にある独島・竹島は描かれていないことが確認できる。CBSロケットニュースはこの件について言及していない。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「我々も資料を掲げて対馬の領有権を主張しよう」

「我が固有の領土である」

「むしろ対馬が韓国の土地だというのに取り戻せていないのだな」

「独島・対馬・遼東半島・間島・沿海州・韓半島・北半分すべて我が大韓民国の領土」

「TSUSHIMAと(資料に)書いてあるけど韓国の土地?どう見ても名称が日本なんだが」

「アイゴ~、意味がない。昔どこが我が領土だったとか何の意味があるんだ?」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。

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