ぼくらのアール・ブリュット 個性が光る作品展示 無印良品直江津 アートラベル酒なども

 障害者のアート作品を展示する「ぼくらのアール・ブリュット」(同実行委員会主催)と、作品を活用したグッズを販売する「フクシ×アート×デザイン展Ⅱ」(高田ロータリークラブ主催)が19日、上越市西本町3の無印良品直江津店内で始まった。期間は23日までで、開場時間は前者が午前10時から午後8時(最終日は同5時)まで、後者が午前10時から午後6時まで。

イラストや写真、織物など、多彩な作品を展示(ぼくらのアール・ブリュット)

 アールブリュットはフランス語で「磨かれていない、生(き)のままの」の意味。「ぼくらのアール・ブリュット」は上越、妙高、柏崎3市のアーティストやその家族らが主催し、「壁のない表現」の発信を目指す作品展を毎年この時期に開いている。

 今年は9人と3施設の作品を、同店の「Open MUJI」に展示。数字や幾何学的な模様、鉄道など、それぞれが愛好するもの、興味があるものをモチーフにした個性光る作品が会場を彩る。アーティストの家族で実行委員長を務める石塚香菜さんは「商業施設での実施は初。買い物帰りに気軽に立ち寄ってもらい、大勢に私たちの取り組みを知ってもらえたら」と話している。

8蔵元とのコラボ企画により生まれたアートラベル酒を販売(ぼくらのアール・ブリュット)

 会場では、上越地域の8蔵元とのコラボ企画「ぼくらのShuShuShu」により誕生したアートラベル酒の販売も実施。日替わりで各蔵元の担当者が会場を訪れる。商品はなくなり次第終了。

◇Tシャツなど展示販売 高田ロータリークラブ

 同店「MUJI BOOKS」前通路では、高田ロータリークラブが「フクシ×アート×デザイン展Ⅱ」を実施。県内の障害者12人(うち上越地域4人)の作品を図案にあしらったTシャツやエコバッグなど多彩なグッズを製作し、展示・販売している。

作品を活用したTシャツなど5種類のグッズを販売(フクシ×アート×デザイン展Ⅱ)

 障害者理解の促進、販売を通じた社会貢献を目的に昨年から始まった取り組み。売り上げは原価を除き全て、食品ロスを減らし必要な人へ食品を届ける活動「フードバンクじょうえつ」に寄付するという。社会奉仕委員長の橋詰敏一さんは「取り組みを通じて利益を社会へ還元し、支え合いの社会に結び付けたい。来年も継続できれば」と話していた。

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