巨人・原監督が〝秘蔵っ子〟山崎を高評価「一流の投手になる可能性を持っている」

フリー打撃に登板した山崎(東スポWeb)

原巨人にニューヒーロー誕生なるか。ドラフト2位ルーキー・山崎伊織投手(23)が、いよいよベールを脱ぎ始めた。

山崎は東海大に在籍中だった昨年6月に右ヒジのトミー・ジョン手術を受け、球団側は今季は登板できずとも2022年以降の活躍を見込んで獲得した期待の右腕。20日のジャイアンツ球場での秋季練習ではフリー打撃に登板し、高卒2年目の菊田と育成の加藤廉と対戦し、安打性の打球をゼロに封じた。最速153キロだった球速も、この日は148キロを計測。鋭く曲がるスライダーとシュートも操り、投じた計17球でバットを2度もへし折ってみせた。

バックネット裏から見守った原辰徳監督(63)も満足げな表情で「実戦的だよね。スライダー、シュートはできるからね。カウント負けした時のアウトローの真っすぐの精度が上がれば。上げれば、一流の投手になる可能性を持っているね」と大いに期待を寄せた。

今季は先発の頭数がそろわず、特に終盤は苦しい投手運用を強いられた。それだけに、実戦で未登板の山崎が〝新戦力〟として加わればV奪回への一助となる。今後、どんな成長曲線を描くのか見ものとなりそうだ。

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