【J1】今季限り引退のFW大久保嘉人が古巣・川崎戦に出場 両軍監督からはねぎらいとゲキ

FW大久保嘉人

今季限りでの引退を19日に表明したJ1C大阪の元日本代表FW大久保嘉人(39)が20日、ホームで行われた古巣の川崎戦で後半から出場。0―2の後半スタートからピッチに立ったベテランストライカーは得点こそ奪えなかったが、チャンスを演出し、チャンスに絡んだ。1―4で完敗した試合後は、3年連続J1得点王に輝いた古巣サポーターにもあいさつし、川崎イレブンから胴上げされた。

川崎の鬼木達監督は試合後の会見で「律義な男なので、昨日、朝一番で『引退します。お世話になりました』と電話をもらった。違う記事でまだまだやりそうかなと思っていたので、びっくりはしたけど、電話が来た瞬間、嫌な予感もあった。『まずはお疲れさまでした』と言った」と、やり取りを明かした。

その上で「彼のような選手と出会えたことは、指導者の自分にとってもプラスになることが多い。どういう選手がああいう選手になっていくか、見せてくれた。みんなが止まっているときに動いていたり、いろんな選手にとって参考になる。それを引退まで、やり続けたのは素晴らしい。まだできると思うけど、決断を尊重したい」と語った。

また、C大阪の小菊昭雄監督は、若手選手に「今季は残り1か月を切ったが、若い選手に日々背中を見せてほしい。彼から学ぶことは多い。若い選手は1日1日を大切にして、たくさんのことを吸収してほしい」と注文した。

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