Rソックス 2年連続となる「ドジャースの便利屋」の獲得を検討か

レッドソックスは昨オフ、ドジャースからFAとなったエンリケ・ヘルナンデスを2年1400万ドルで獲得。ヘルナンデスは正中堅手として攻守両面で見事な活躍を見せ、レッドソックスの補強は成功した。そして今オフ、レッドソックスは2年連続でドジャースからユーティリティ・プレーヤーを獲得することを検討しているようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、レッドソックスはドジャースからのクオリファイング・オファーを拒否したクリス・テイラーの獲得に興味を持っているという。

現在31歳のテイラーは、今季148試合に出場して打率.254、20本塁打、73打点、13盗塁、OPS.782を記録。自身初のオールスター・ゲーム選出を果たし、ポストシーズンでもワイルドカード・ゲーム(対カージナルス)でのサヨナラ本塁打、リーグ優勝決定シリーズ第5戦(対ブレーブス)での1試合3本塁打など、印象に残る活躍を見せた。ユーティリティ性も健在で、今季は一塁を除く内外野6ポジションでスタメン出場。中堅48試合を筆頭に、二塁33試合、遊撃19試合、左翼16試合、三塁9試合、右翼7試合でスタメンに名を連ね、チームに大きく貢献した。

レッドソックスは今季、新たにチームに加わったヘルナンデスを正二塁手として起用する方針だったが、チーム事情により中堅を守る機会が多くなり、正二塁手不在という課題は今季も解決できなかった。テイラーを獲得できれば、二塁と中堅の2ポジションをヘルナンデスとテイラーの2人でカバーできるうえに、選手起用の幅も広げることができる。

また、レッドソックスは正遊撃手ザンダー・ボガーツが来季終了後にオプトアウト(契約破棄)の権利を持っているため、遊撃を守れるテイラーの獲得は、ボガーツ流出に備えた保険にもなる。なお、レッドソックスはメッツからFAとなったハビアー・バイエズにも興味を示していることが報じられているが、これも来季は二塁手、ボガーツ退団後は遊撃手として起用することを見据えた動きであるとみられている。

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