タイガース 遊撃手補強のターゲットはコレアではなくバイエズか

タイガースはAJ・ヒンチ監督(前アストロズ監督)の存在もあり、アストロズからFAとなったカルロス・コレアの移籍先の本命に挙げられているが、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、3億ドル規模の超大型契約が予想されるコレアを回避する可能性があるようだ。ヘイマン記者は「タイガースには複数の補強ポイントがあり、1人の選手に3億ドルを投入することはしないだろう」と指摘。ハビアー・バイエズやマーカス・セミエンなど、より安価で獲得できる選手がターゲットになるとみられる。

2016年に地区2位となったチームを翌2017年に解体し、ジャスティン・アップトンやJ・D・マルティネスを放出してチーム再建に突入したタイガース。4年連続勝率4割未満と苦しい時期を過ごしたが、その間に獲得した若手選手が徐々に成長し、今季は新任のヒンチ監督の下、77勝85敗(勝率.475)と期待以上の健闘を見せた。5月8日以降に限れば68勝61敗で貯金7を記録。再建期は終盤に突入しつつあり、今オフは勝負モードへの移行に向けて積極的な補強を展開している。

オフに入って早々にレッズとのトレードを成立させ、ゴールドグラブ賞2度の実績を誇る捕手タッカー・バーンハートを獲得。さらに、レッドソックスからのクオリファイング・オファーを拒否した先発左腕エドゥアルド・ロドリゲスと5年契約を結んだ。遊撃手のほかに先発投手をもう1人獲得することが予想されており、残りの補強予算を遊撃手に全投入するわけにいかないのが実情。ヘイマン記者の指摘通り、コレアを回避する可能性は十分にある。

バイエズはメッツが再契約を目指しているだけでなく、レッドソックスが興味を示していることも報じられている。「予想以上に多くの球団が興味を示している」との報道もあり、コレアやコリー・シーガーよりも安価で獲得可能なことから、予想外の人気物件となっているようだ。遊撃手補強に動くことが有力視されているタイガースは、最終的に誰を獲得することになるのだろうか。

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