11月28日に「市民みんなの文化祭」 コロナに負けじと7団体が競演

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▲花柳流「むつみ会」

 「文化の火を消すな! 平和で心ゆたかなふるさとを!」をスローガンに、山口市の劇団員らでつくる「明日を紡ぐ大地の会」(福島光子代表)が、11月28日(日) 午後1時半から 「市民みんなの文化祭」を開く。異なるジャンルの文化・芸術活動に取り組む団体・個人が一同に会して発表する催しで、会場はニューメディアプラザ山口(山口市熊野町1)。山口市文化振興財団と山口メセナ倶楽部の助成事業で、サンデー山口など後援。    

 同会は毎年、春と秋の年に2回合同発表会を開催しているが、今年5月の春公演は、新型コロナウイルス感染防止のため、県と市の要請に応じてやむなく開催の3日前に中止を決めた。今回は約1年ぶりの公演で、出演者は表現できる喜びをかみしめながら舞台に立つ。    

 出演するのは同会に加え、①ハーモルカ②フレンズ&ゆずっこ③鴻峯吟詠しのぶ会④平尾節幸さん⑤Ototumugiサクソフォン・アンサンブル⑥花柳流むつみ会の7団体。    

 ①は、「スキー」「虹と雪のバラード」「知床旅情」「高原列車は行く」をハーモニカで演奏。マンドリン、大正琴、ギターでコラボレーションする②は、「バッサカリア」「哀しみ本線日本海」「エール」「野に咲く花のように」を披露する。今回初参加の③は、構成吟「吉田松陰」を吟じ、④は「出会い」「岩山の踊り」など、ペルーやボリビアの曲を民族楽器・ケーナで響かせる。⑤に出演するのは学生で、「Les Misérables ハイライト」「宝島」を演奏。花柳流の⑥は、大和楽「江戸祭」、長唄「花の三番叟」を10人で踊る。    

 そして、主催の「明日を紡ぐ大地の会」は、今年5月に披露する予定だった演目の構成詩劇「春さきの風―詩人・中野重治の世界」を上演する。戦争前夜を舞台に、ある労働者夫婦と赤ちゃんが遭遇した運命と、母親がたどり着いた境地が、詩の言葉を織り交ぜながら表現される。    

 同会は「頻発する自然災害やコロナ禍という困難に果敢に立ち向かっている人々を見て、自分たちも『市民文化の火を消すな!』という思いを新たにした。この2年余り、山口でも多くの芸術家、団体が稽古や出演の機会を奪われたが、『こんな時こそ希望を与えてくれる文化・芸術が必要』という市民の声にこたえるべく、ピンチをチャンスに変えて、希望のたいまつを燃やし続けたい」と話す。    

 チケットは、大人1000円で高校生以下は無料。山口市民会館、C・S赤れんが、山口井筒屋、YCAMで購入できる。問い合わせは福島さん(TEL083-921-2476)へ。