横浜市立二俣川小の事務職員2人が不適切経理 物品1570万円分を口頭発注、「相見積もり」も

横浜市教育委員会

 横浜市教育委員会は22日、市立二俣川小学校(同市旭区)の事務職員2人が約2年間にわたり校長の決裁を経ずに口頭で発注を繰り返していた上、不適切な「相見積もり」を複数回行っていたと発表した。市教委西部学校教育事務所が職員の処分を検討している。

 同教育事務所によると、30代の女性事務職員が2019年度に、70代の会計年度任用職員の男性=期間満了で21年3月末に退職=が20年度に、不適切な事務処理を繰り返していた。

 2人はいずれも校長への発注伺いを作成せずに物品を口頭で発注。事後に必要書類を校長に提出していた。19年度~20年度の2年間における口頭での発注は、ほぼ全ての物品契約にあたる計479件、約1570万円に上っていたという。

 さらに、本来は2社以上に見積書の作成を依頼することが規則で定められているにもかかわらず、発注業者に他社名義の見積書を提出させる不適切な「相見積もり」を19年度に1件、20年度に9件行っていた。

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